慶応元年の創業以来、私たちの主力商品でありつづげている純金箔。現在では純金箔と言ってもその製造方法によって二種類に大別することができます。

ひとつは手漉きの和紙を打ち紙に用い、伝統的工法で作られる縁付金箔(伝統箔)で、もうひとつには洋紙を加工した打ち紙で打ち上げられ、合理的な生産方法で比較的量産に向いた断切金箔(現代箔)があります。縁付金箔では下地紙を打ち紙にまで仕込むのに大変な手間がかかることや、箔の一枚一枚のわずかな小穴やムラをも見逃さない目配りをしているなど、大量生産に向いているとは決していえません。しかし、縁付金箔でしか得られないその柔らかな光沢・風合いには現在でも多くの心ある工芸関係者の皆様から根強いご支持をいただいておりますし、私たち恩地金属箔粉としては断切金箔はもちろんですが、この伝統ある縁付金箔を特に大切に取り扱っていきたいと思っております。

なぜなら特に縁付金箔においてはその箔職人ごとの技術はもちろん、意識やセンス、ひいては人格までもが投影されるものであり、私たち箔問屋にとってもその品質の差や販売姿勢がより問われるところだと考えるからです。

私たち恩地金属箔粉は金沢箔の老舗としての責任を持ち、品質の低下を招いてしまう安易な価格競争に流されることなく、絶対の安心感をもってお使いいただける上質な金箔を、安定してご提供できるよう誠実に努力しつづけています。